企業や官公庁、地方自治体などにデータ保護や復旧のソリューションを提供するArcserve Japan。同社は2025年1月29日、米国本社CEOのクリス・バベル氏の来日に合わせて、事業戦略説明会を開催した。
バベル氏は、昨年5月のCEO就任後から重ねたカスタマーとの対話や市場の状況を踏まえ、サイバー攻撃の脅威やそれに対するデータレジリエンスの役割、そして2025年のArcserveの事業方針や展望について語った。
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近年加速する2つのサイバー脅威とは
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(画像=『Business Journal』より 引用)
バベル氏は「就任以降、世界各国のパートナーと会話するうち、2つの要素がデータレジリエンス分野に加速的な変化と脅威をもたらしていることがわかった」と話す。
1つは「ランサムウェアの脅威の拡大」だ。ハッキングツールへのアクセスが容易になったことで、大企業に留まらず、中小企業にもランサムウェアによる攻撃の波が広がっているという。
もう1つが、「AIの台頭」である。AIの活用により、事業に効率性がもたらされると同時に、ハッキングやサイバー攻撃の技術にもAIが活用されるという事態が起こっている。AIによって多言語への翻訳が容易になったことで、より多くの国でフィッシング詐欺が横行する、などが一例だ。事実、2024年の日本においてAIを使ったビジネス詐欺メール攻撃が、前年比で35%も上昇している。