長い髪は、多くの国や文化で、女性らしさや美の象徴だと考えられています。

アニメ映画『塔の上のラプンツェル』では、「長い髪に魔法の力が宿っている」ことが物語の重要な要素となっていますが、実際人類の中には「髪には神秘的な力が宿っている」と考えて、あえて切らないようにしてきた人々がいます。

そして世界の中には、女性たちが人生で1度しか髪を切らない「世界一髪の長い村」が存在します。

その村とは、中国南部の山間部に位置する黄洛瑶(ホアン ルオ ヤオ:Huangluo)村であり、現在注目が集まっています。

本記事では、この村で暮らす紅ヤオ(瑶)族の人々とその文化を解説します。

目次

  • 世界一髪の長い村「黄洛瑶村」
  • 髪がつなぐ伝統と現代―文化の発展と科学の視点

世界一髪の長い村「黄洛瑶村」

黄洛瑶村は、中国の桂林市竜勝各族自治県に位置する山間の小さな村です。

この地域は中国南部にあり、美しい棚田や山々に囲まれ、周辺は観光地としても知られています。

豊かな降雨量と肥沃な土地に恵まれており、農業が盛んです。

そしてこの黄洛瑶村に住む紅ヤオ族は、少数民族の一つで、独自の文化と伝統を持っています。