こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

国会議員がアンチに対するネガティブな文脈で「プロレス(芸)」という単語を使ったことが物議を醸し、プロレス団体や関係者がSNSで一斉に抗議の声を上げ、当人は謝罪をする事態になっています。

塩村文夏議員「プロレス芸」発言を謝罪 新日本プロレスが訂正求める意見書提出しファンも怒り

塩村あやか議員のツイートの一部(編集部)

私自身もかつて「プロレス」という単語を使って政治論評をしたことは幾度かあり、関連して指摘がありましたので撤回・訂正をさせていただきました。

ご不快に思われた関係者の皆様にお詫び申し上げます。

塩村あやか議員も撤回、当事者の方々にも謝罪されているものの、周辺ではまだ議論が続いているようなので「プロレス」と政治論評について少し振り返っておきたいと思います。

私自身の考えをまず申し上げますと、

「『プロレス』というのは広く認識されている言葉で、それを論評の類に使うことは全く問題ない」

という意見には一理あるとは思うものの、当事者の方々が不快な思いをされている以上、今後は避けるべきであろうと思っています。

これまで政治界隈でも広く「プロレス」という単語が、多くの場合はある種の愛を込めて、使われてきたことは間違いありません。

「じゃあなんで、女性議員が発言したときだけ炎上・批判するんだ!女性差別だ!」

という発言も今回は一部リベラル・フェミニストの方からなされていましたけども、2016年に萩生田光一代議士が「プロレス」発言をした際もしっかり炎上しています。

萩生田光一氏「田舎のプロレス」発言の波紋 レスラーも激しく反発

こちらの2016年の記事にもあるように、小島聡選手や鈴木みのる選手が声をあげています。

もちろん当時は声をあげなくて、今回は声をあげた方もいらっしゃるでしょうけども、それは時おりの状況としかいいようがないわけで

「なんで今回は会社やこんなに多くの人が!」

と一部リベラルの方々が責め続けているのは、ご自身たちが批判をしてきたホワットアバウティズム(じゃあ◯◯の件はどうなんだ、と議論・責任をそらす論法)そのものではないでしょうか。

そういう不毛な争いはさておき、とりわけ誤解を生みやすいネット上では「当事者の方が嫌ということや用語使いは避ける」とシンプルな対応に終始するのが一番ではないかと思います。