大リーグドジャーズの大谷選手が巻き込まれている違法スポーツ賭博振込問題は、少なくとも日本国内では大騒ぎになっているようです。

ロサンゼルスにあるドジャースタジアム Chaz T deVerdier/iStock
沖縄で車での移動中に後部座席のテレビでもワイドショーが放映されていました。そこでは長い時間を割いてアメリカの弁護士資格を持った人などをゲストにこの問題を取り上げていました。
そのやり取りを聞いていて、大きな違和感を感じました。
一番の理由は、事実関係がわからない中で、「評論家」が仮定を勝手に設定しながら番組を進行させているからです。
アメリカの法律事情にどれだけ詳しい弁護士が出てきても、資金の送金を誰がどのように行なったかについての一次情報がなければ、すべての話は推測を前提にしたものに過ぎません。
また、送金した銀行がどの銀行で、どのような本人確認をする仕組みになっているのかがわからなければ、口座名義人以外の第3者が送金できるのかどうかはわかりません。
このような核心に触れる情報がまったく無いのに、あれこれ詮索をしても、意味のある結論がでないことは明らかです。