無論ぼくら専門記者と媒体の特性も読者層も違うので、専門記者と同じ知識を持てという気はありませんが、軍事の常識ぐらいは身につけるべきです。

率直に申し上げて問題の根源にあるのは記者クラブです。

他国では一定の水準を超えた記者には公的なプレスパスが与えられるシステムがあります。それもっていれば大抵の会見には参加できます。我が国にはそれがありません。本来すべての記者はそうやってクリアランスを与えればいい。

例えば延々とお気持ち表明をする、司会を無視して質問するような記者はフリーランスだろうと記者クラブ会員だろうと排除すればいい。

ぼくの場合はドイツの専門誌の記者ということで、外務省のプレスパスを持っているので会見などに参加できるわけです。ところが不思議なことにこのパスにはこれはIDではありません、と書いてある。

本来こういうシステムを導入して記者クラブを解散あるいは、一定資格があれば誰でも記者クラブに参加できるようなシステムが必要です。

防衛記者クラブの「台所事情」何とも厳しい実態

記者クラブの防衛担当記者に軍事報道はできない 大臣発言を検証もせずに報じる新聞メディア

本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい。それを他人事のように語る記者クラブの厚顔。