中国で発見された「蔵字石(The Hidden character Stone)」と呼ばれる不思議な石。500年前にできた割れ目から現れた文字は、「中国共産党亡」と読めるという。しかし、この石の年代は2億7千万年前と推定されている。一体誰が、いつ、どのようにしてこの文字を刻んだのだろうか?
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蔵字石の発見と謎の文字
この驚くべき石は、500年前に巨石にできた割れ目から発見されたという。割れ目からは、「中国共産党亡」という簡体字と繁体字の中国語が読み取れる。貴州省平塘県にある国立地質公園の主要な観光名所の一つとなっているこの石の年代は、なんと2億7000万年前、ペルム紀まで遡るという。
石は、都勻(といん)市で開催された国際写真博覧会の会場設営中に発見された。会場となった渓谷の清掃作業中に、偶然発見されたというのだから驚きだ。人里離れた断崖絶壁の間の狭い隙間という、まさに秘境とも言うべき場所に、この石はひっそりと佇んでいた。
2003年には、中国地質大学、中国科学院などの著名な研究機関から科学者たちが集まり、最初の調査が行われた。彼らは石の年代が2億7000万年前であることに衝撃を受けた。調査にあたった科学者らによると、人間が文字を刻んだ痕跡は一切ないという。文字の大きさは約0.1平方メートルにも及ぶ。