では、ハーランドと似た体格の大型ストライカーたちはどうだろうか。
アレクサンダー・セルロート(アトレティコ・マドリード)
ハーランドの父親アルフ・ハーランドもノルウェー代表やマンチェスター・シティ(2000-2003)でプレーしたが、同じくサラブレッドでノルウェー代表の父(ゲラン・セルロート)を持つFWアレクサンダー・セルロート(アトレティコ・マドリード)はハーランドと体格が似ている。
194cm、90kgで、総合力が高いノルウェー代表屈指のストライカーだ。昨2023/24シーズンは、ラ・リーガで34試合に出場し23ゴールをあげ得点王争いをするなど(結果2位)記録を出しているが、裏に抜け出す走力と空中戦の迫力はハーランドが一段上だろう。
ズラタン・イブラヒモビッチ(2023年引退)
マンチェスター・ユナイテッドやスウェーデン代表でプレーしたFWズラタン・イブラヒモビッチ(195cm、96kg)は、ハーランドより身体が一回り大きく完全にポストプレータイプの選手だった。走り回るより足技でボールをためるポストプレーをしながら得点を量産した。
ハーランドは、ポストプレーではあまり長く持つことはせずに、すぐにボールをはたく傾向がある。縦横無尽に動き回りどこからでも攻めてくる。ハーランドの基礎技術は高いものがあるが、イブラのようなボールコントロールは見せない。
イブラの卓越したテクニックは生まれ持った才能によるところが大きい一方で、ハーランドの駆け引きのうまさや動きの質の高さは、ある程度は訓練を積むことで高めることができると言えるだろう。
トーレ・アンドレ・フロー(2012年引退)
チェルシーやノルウェー代表でプレーしたFWトーレ・アンドレ・フロー(193cm、77kg)は、長身で走力があった。一方で、身体の線が細く体重が軽い分、フィジカルコンタクトに強いというわけではなかった。