寒ブリは回遊魚のため、前半は小まめにまきエサのチェックを行うと良いかもしれない。ただ、頻繁な巻き上げはオマツリの可能性もあるので、錘は300号以上を用意して流されないようにすることが必要だ。実際に隣の方は350号の錘を使用しており、一度もオマツリをしたことがないと自信たっぷりに語っていた。

連日、上越ではブリ祭りのような様相で、一人20本以上との釣果報告もある。しかし本日は当たりが少なく、周囲も単発の当たりがある程度で、入れ食いには至らず、我慢と寒さに耐える時間が続く。

ブリヒットもオマツリ騒ぎ

凍てつく寒さに耐えながら我慢していると、ようやく私のロッドに強い当たりがあった。寒さを忘れる喜びも束の間、トラブルが発生。私はミヨシにいたが、トモと仕掛けが絡んでしまった。

電気ブリ釣りで9.5kg含み寒ブリ2尾キャッチ【新潟・いしなぎ丸】ヤリイカエサにヒットブリヒット(提供:TSURINEWSライター藤岡和貴)

回遊魚相手では仕方がないが、仕掛けが絡むと巻き上げが難しくなり、オマツリの連鎖を引き起こしてしまう。船頭のサポートを受けながら辛うじて仕掛けを回収してもらい、筆者の針にかかっていたことが確認された。なんとか初の寒ブリを確保できたが、仕掛けは解読不能な状態だった。

同船者への気配りも重要

仕掛けのオマツリはブリ祭り以上に船内で続出していた。凍える寒さの中、オマツリを解く時間はロスに繋がる。釣れない時間が続くと釣り人のストレスが溜まるようで、自身の仕掛けを回収すると他人の仕掛けを無視して切り落とす人もいた。

筆者も同様の被害に遭い、仕掛け一式を失ってしまった。釣果を求める気持ちは分かるが、広い心で釣りに臨んでほしいと感じた。

ラストに再び本命ヒット

残り僅かな時間帯で諦めず仕掛けを上下させて誘っていると、突き刺さる当たりが来た。今回はオマツリせずに寒ブリを楽しみながら巻き上げることができた。

電気ブリ釣りで9.5kg含み寒ブリ2尾キャッチ【新潟・いしなぎ丸】ヤリイカエサにヒットお土産確保(提供:TSURINEWSライター藤岡和貴)

凍える手で力を振り絞りながら何とか釣り上げ、友人のサポートを借りて手鉤で仕留めることができた。

9.5kgブリ浮上!