昨季と比べても選手が大きく入れ替わっている。19得点を挙げブレイクしたFWジャーメイン良はサンフレッチェ広島へ、センターバックとして24試合に出場したDF鈴木海音と左サイドハーフを中心に26試合に出場したMF平川怜はいずれも東京ヴェルディへ完全移籍している。横浜FCへ移籍したDF伊藤槙人やV・ファーレン長崎へ移籍のDF高畑奎汰ら、他クラブでプレーする道を選んだ準主力選手も複数でている。

一方で今冬は積極的な補強も目立った。特にJ1クラブからの獲得が多く、アルビレックス新潟からGK阿部航斗、セレッソ大阪からMF為田大貴、アビスパ福岡からFW佐藤凌我、さらに柏レイソルからDF川口尚紀、名古屋グランパスからMF倍井謙を期限付き移籍で獲得するなど、J2に降格したとは思えない豪華な補強を敢行している。ハッチンソン新監督も就任時のコメントで「昇格に向け一丸となり頑張っていきます」と語っており、J1昇格を目指す他のJ2クラブにとって強大なライバルとなるだろう。


岩政大樹監督 写真:Getty Images

北海道コンサドーレ札幌

日本復帰の岩政新監督とともにJ1昇格なるか

昨季のJ1リーグを19位で終え、2016シーズン以来のJ2参戦となった北海道コンサドーレ札幌だが、2018シーズンから7シーズンにわたって監督を務めたミハイロ・ペトロヴィッチ氏が退任。2022シーズン途中から翌シーズンまで鹿島アントラーズ(J1)を率いた岩政大樹氏が新監督に就任した。岩政氏は鹿島の後、ベトナム1部のハノイFCを率いてリーグ3位に導いており、札幌がこれまで築いた攻撃的なサッカーを継続しつつ1年でのJ1復帰を目指す。

ただし主力の一部流出は止められず、DF岡村大八は町田ゼルビア、MF浅野雄也は名古屋グランパスへ、FW菅大輝がサンフレッチェ広島へと移籍し、ガンバ大阪から期限付きで加入していたFW鈴木武蔵も横浜FCへと移籍。昨季チーム最長の出場時間を記録しながら契約満了となっていたMF駒井善成も横浜FCが獲得している。