国防長官のピート ヘグセス氏。上院では共和党の重鎮3名が「あいつはだめだ」と反対票を投じ、50対50になったところで議長は副大統領のバンス氏が当然のごとく賛成票を入れチャンチャンでめでたく国防長官に就任です。ヘグセス氏が不評なのはそもそも経験値がなく、元FOXニュースの司会者程度であり、ひどい飲酒癖と性的暴行をお金で示談するなど人格的にふさわしくないからです。産経は「安保政策の立案に携わったことはなく、公聴会で東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国数を問われ、加盟国ではない日本や韓国を列挙。核開発を進める北朝鮮を『核保有国』と表現する」と報じています。
イーロン マスク氏が責任者の政府効率化省は政府外の機関で助言をする立場だったのにいつの間にか政府機関に組み込まれてしまいました。これでアドバイザーから権限者としての振る舞いができるのです。マスク氏は犬猿の仲であるサム アルトマン氏や孫正義氏が推進するスターゲート計画に思いっきりチャチャを入れています。マスク氏がAI推進に慎重姿勢であることが理由ですが、トランプ氏とマスク氏の意見の食い違いになるわけです。もともとこの2人は本当に息が合うコンビなのかという疑問が根強くあり、双方がお互いを利用しあっているだけだろうという冷めた見方が主流です。
国家情報長官候補のトゥルシー ギャバード氏はヘグセス氏と並んでもっとも疑念の多い候補とされます。彼女はもともと民主党、それが共和党に鞍替えしています。彼女の問題は2017年にシリアでアサド氏と会談していることであり、ロシアへの同調発言や日本の再軍備反対意見などがあり、CIAを含む情報管理のトップとして資質を問われることになりそうです。私の見る限り彼女は強いものにつくという典型的なポリシーレスのミーイズムタイプに見えます。