他者に親切にすることで「自分が他者に貢献できている」という感覚が得られ、自己効力感や自己肯定感が高まります。

これらは、抑うつ症状の軽減や主観的幸福度の向上に寄与します。

その4:感謝の気持ちの増加

親切な行動を通じて、他者からの感謝を受けることで、自分自身も感謝の気持ちを抱きやすくなります。

感謝の感情は、ポジティブな感情を増幅させ、日常的な幸福感の向上に繋がります。

これらの要因から、親切さは抑うつ症状を軽減し、主観的幸福度を高めると考えられるのです。

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Credit: canva

以上の結果は、親切な行動が他者に利益をもたらすだけでなく、自分自身の健康にもプラスの効果を与えることを示した成果です。

親切な行動は、特別なスキルや努力を必要とせず、誰でも簡単に始められます。

本当に小さなことからでOKです。

電車の席を譲ったり、エレベーターが周囲の人が降りるのを優先したり、笑顔で軽く会釈するだけでも、人に与える印象は大きく変わります。

そのお返しとして、相手から「どうも、ありがとうございます」という一言をもらえるだけで、あなたの心身に活力が湧き、健康レベルが上がるかもしれません。

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参考文献

Niceness is a distinct psychological trait and linked to heightened happiness
https://www.psypost.org/niceness-is-a-distinct-psychological-trait-and-linked-to-heightened-happiness/

元論文

How Does More Niceness Bring More Happiness? The Association Between Niceness, Depression, and Subjective Happiness
https://doi.org/10.1177/00332941241278335