【鈴木馨祐法務大臣へ「塀のない」刑務所の整備に関する提言書を手交】 (2025/1/23 日本財団)
日本財団は、2025年1月23日(木)、鈴木馨祐法務大臣へ、受刑者・少年院在院者(以下、受刑者等)の再犯を防止するとともに、人々が犯罪被害に苦しむことのない社会づくりのため「塀のない」刑務所を国内にモデル整備することを目指した提言書を手交いたしました。日本財団が2013年から推進する日本財団職親プロジェクトの長い実践の中で見えてきた、様々な課題認識から、2025年6月の「拘禁刑」施行を見据え、官民連携による新たな再犯防止施策を提案いたします。
日本財団 会長 笹川陽平 日本財団職親プロジェクトは、中小企業を中心に500社超の企業が参画しており、全国的な広がりを見せている。北欧などでは受刑者等が実生活に近い環境で生活し、社会復帰を目指しており、再犯率低下に寄与している。日本財団では有識者による研究会を組織し、議論を重ね、日本においても開放型刑務所が有効であるという結論に至った。1日でも早い「塀のない」刑務所の整備されることを願っている。
2018年に今治市の刑務所から受刑者の平尾龍磨が脱走しました。
平尾龍磨は瀬戸内海の島や広島市などで盗みをくり返しながら逃走生活を続けました。脱走から22日目に広島市のネットカフェからの通報によって逮捕されました。盗んだ身分証明書を使ってネットカフェを利用していました。
1994年に起きた脱走事件では女子大生を車で連れ去り重症を負わせ、脱走から4ヶ月後に宮崎県で逮捕される事件など、2018年の脱獄事件までの間に松山刑務所大井造船場は17件20人の逃走事案が確認されているようです。
この脱走事件のあった松山刑務所大井造船作業場こそ「塀のない刑務所」です。
日本財団はこんな資料で「これまでにないまったく新しい刑務所」なんて書いていますがもうすでにあるんですよね。