今回は意識高い系ニュース「Big Think」から、あなたの常識を一変させる7つの思考実験をご紹介しよう。
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■無知のヴェール

(画像=画像は「Big Think」より引用、『TOCANA』より 引用)
1971年、アメリカの哲学者ジョン・ロールズが、著書『A Theory of Justice』(邦題『正義論』紀伊国屋書店刊)で提示した思考実験。同書は正義論の古典的名著として今日でも名高い。
「あなたとあなたが所属する集団の人々が、新しい社会を築く上でのルールを決めようとしている。しかし、あなた方は誰もその新しい社会で誰になるか、たとえば、その人物の人種、収入、性別、宗教、嗜好は事前にわかっていないものとする。ルールが決定された瞬間、あなた方はそのルールに則った社会の一員になる」
問い:そのような社会はどのようなものか?また、そのことは今日の我々の社会にどんな意義を持つか?
ロールズは、このような状況では、個々人がどんな利益を追求すれば良いかわからないため、最悪の状況を見越して、各人に平等な権利と経済的安定を保証する公平な社会を建設するよう試みるだろうと考える。転じて我々の現実の社会を見てみると、自己利益の追求が公平な社会の実現を妨げていると言えるだろう。