核戦争が勃発した場合、どの国が生き残れるのか? ニュージーランド・オタゴ大学の研究チームは、農業を維持できる能力を中心に、さまざまなリスクを評価し、どの国が最も生存の可能性を持つかを特定した。

核戦争後の最大の課題:核の冬

 核戦争後の最大の課題の一つは、大規模爆発による灰の雲が太陽光を遮る「核の冬」に耐えることだ。日照不足による農業生産への影響が甚大であると予測されている。特に、ロシアとNATO間での大規模核戦争が発生した場合、150テラグラムものすすが大気中に放出される可能性があるという。このすすは世界的な農業生産を80%減少させ、北半球では数年以内に農業が完全に崩壊する恐れがある。