欧州の中堅国であるノルウェー代表では、ハーランドは独力で強引なプレーをする傾向がある。少々無理をしてでも、自分で行ったほうが得点機につながりやすいからだ。
一方で、ポゼッション戦術を真髄とするジョゼップ・グアルディオラ監督が率いるマンチェスター・シティでは趣が異なる。シティはビルドアップに長けタレントも揃っており、チャンスメイクは周囲の選手に任せられる状況にある。したがってハーランドは最高のお膳立てにより、比較的余裕がある状態でボールを受けてシュートを打てる。
シティのハーランドはポストプレーでチャンスメーカーになるより、ストライカーとして得点を狙うような動きが多い。
どちらにしても高い得点力を証明している。代表でもクラブでも概ね1試合で1得点かそれ以上を決めている。これは、驚異的な数字だ。20代のうちはこのプレースタイルを維持するに違いない。仮に年齢とともに走力が落ちても、長身とゴール前の駆け引きのセンスだけでも、チームにとっての存在価値は大きいものだ。
大きな怪我をせずに意欲を持ち続ければ、長い間トップレベルで活躍することが可能だろう。