ニアサイドに走り込む際は、一旦バックステップで中央に回り込むふりをしてからニアポストに走り込む。また、ニアサイドに走り込むふりをしてバックステップで中央に回り込んでフリーになる動きも見せる。さらに大きく円を描くように走りながらファーサイドにポジションチェンジすることもある。
クロスの際にファーサイドに動いて、そのままファーにボールが来ればマッチアップするのはサイドバック(SB)。SBはセンターバックより小柄な傾向があり、身長差が大きくなる。また、もしボールが中央に来れば助走をつけて、より高く飛び競り勝つといった動きが見られる。
左利きでシュートは左足を好む。そのため、ボールが右側に流れると左足アウトサイドを使う傾向がある。では、左足を消すようにして守ればシュートを防げるかと思いきや、右足でも得点を決められるだけのキックを持っているから悩ましい。
天下無敵の空中戦
ハーランドと空中戦でまともに競り合ったらまず勝ち目がないため、相手選手は身体を当てたり、あの手この手で勝機を見出そうとする。ファウルになるかならないかのギリギリのチャージだが、その際に長身だとバランスを崩しやすい。しかし、ハーランドはボディバランスがすこぶる良く、簡単に崩れ落ちるようなことはまずない。
献身的な守備
前線からの守備のプレスも怠らない。大柄な選手は、スタミナがなくても許される場合がある。しかし、ハーランドは試合終盤になっても足が止まることはなく、息が切れて仕事をサボるようなことはまずない。飛び抜けた得点力がありながら、なおかつ守備でも大きく貢献しているのだ。
代表ではチャンスメーカー、シティではストライカー
ノルウェー代表でのハーランドには、ゴール前で相手に背を向けて、足元あるいは頭で落としてポストプレーによるアシスト、もしくは振り向きながら突破してシュートというシーンがよく見られる。また、スピードに乗ったドリブルで中央突破もみせる。