現代科学の見解と北極写真の真相
20世紀の技術革新により、地球の内部構造は地震計や電子機器で正確に測定できるようになった。研究者たちは、地球は空洞ではなく、地殻、マントル、外核、内核の4つの層から構成されていると結論づけている。地殻は花崗岩と玄武岩で厚さ30~40km、マントルは約2900kmまで続き、マグネシウム、鉄、カルシウム、アルミニウムのケイ酸塩でできている。その下には溶けた鉄でできた外核があり、さらに深さ約5090kmには、高圧で固化した鉄でできた内核があると考えられている。
では、北極の写真に写っていた巨大な穴は何だったのか? 実は、これは人工衛星が24時間かけて撮影した画像をモザイク状に合成したもので、北極点を中心とした完全な地球の姿を見せるための処理がされていた。赤道付近は太陽光が当たって明るく見えるが、極点付近は暗闇に包まれていたため、写真の中央が黒く写っていたのだ。つまり、北極に穴はなく、地球は空洞ではない。
バード少将が言及した「極点の向こうの土地」や「大いなる謎」は、地球内部ではなく未開の地を指していた可能性がある。「空に浮かぶ魅惑の大陸」は、南極でよく見られる蜃気楼現象を指していたのかもしれない。
地球空洞説は、科学的に否定されたものの、人々の想像力を刺激し続ける魅力的なテーマだ。古代の言い伝えから現代の陰謀論まで、地球空洞説は様々な形で語り継がれている。私たちの知らない地底深くで、高度な文明が栄えているとしたら…そんな空想を膨らませるのも、また楽しいかもしれない。
提供元・TOCANA
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