オフィス内で固定席を持たずに好きな場所で働ける「フリーアドレス」。コミュニケーションの活性化や空いたスペースの有効活用などのメリットがあるものの、共有部分のデスクの清潔さや使い方が気になる人もいるようだ。実際にフリーアドレス環境下で働く人の本音を明らかにするために、プラス株式会社ファニチャーカンパニーの「職場の居心地WEB調査」をみてみよう。

フリーアドレスデスク(共有デスク)における職場の清潔さ、72%が「以前より気になる」

職場の固定席から『フリーアドレスデスク』へ移行、7割以上が「清潔さ」に不安を抱える
(画像=個人デスクから共有デスクの移行により、3人に2人はより清潔さを意識するように(プラス『職場の居心地WEB調査』より引用)、『オトナライフ』より 引用)

アンケートは2024年11月5日、固定席からフリーアドレスデスクに移行したオフィスワーカー500人を対象に、インターネット調査で実施された。「固定席からフリーアドレスデスクに変わり、以前と比較してデスクやイスなどの清潔さや状態を気にするようになったか」という質問に対し、「気になる」「多少気になる」と答えた人は合わせて72%と、3人に2人は以前より清潔さを気にしていることがわかった。

職場の固定席から『フリーアドレスデスク』へ移行、7割以上が「清潔さ」に不安を抱える
(画像=デスクの清潔さが気になる人の約3割は、意識や価値観の違いから、不満や悩みを抱えているようだ(プラス『職場の居心地WEB調査』より引用)、『オトナライフ』より 引用)

次に、フリーアドレスの移行で清潔さが「気になる」「多少気になる」と回答した人に具体的な理由(複数回答可)を尋ねたところ、約半数が「快適で清潔な環境で作業したい」を理由として挙げた。一日の大半を過ごすオフィス環境に快適さと清潔さを求めるのは、当然のことだろう。

一方、4割弱は「誰かの使用後である共有スペースという状況が気になる」と回答し、共有デスク自体に抵抗感がある人もいた。また、約3割は「良い環境をキープしたいという意識の周りとの差を認識した」「清潔さに対する価値観の差が気になる」「自分よりも雑に使用する人が実際に多いと感じる」と回答したことから、清潔さに対する意識や価値観の違いから、不満や悩みを抱えている人も一定数いることが明らかになった。

この結果から、フリーアドレスに限らず、共有スペースを利用するときは、他の利用者に配慮して使う必要があるだろう。では、オフィスワーカーはどのような点を気にしているのだろうか。