当時の社会が複雑な思考を低く評価しがちであるのは、精神的および知的努力の衰退を示すものとし、「脳の腐敗を治そうと努力すべきではないか」と主張しました。
オックスフォード大学出版局によると、ソーシャル・メディアが人気な今、「brain rot」はオンラインのコミュニティーの中でユーモラスにあるいは自虐的に使われることが多く、代表的なコンテンツにトイレと人と顔のアニメ画像を組み合わせた動画「Skibidi Toilet」や米オハイオ州の奇妙な出来事につくミーム「Only in Ohio」など。ちなみに「Skibidi」とは「無意味なこと」を指し、語源には諸説あります。
ケンブリッジはさて、ケンブリッジ辞書の出版社が「今年の言葉」として選んだのは「manifest」です。通常は形容詞「明白な」、動詞「明確にする」という意味のほかにカタカナ表記で「マニフェスト」では政党などが公表する政策方針や目標を明示した文書を指しますよね。
最近は「自分の望む結果を強く思い描くことで、それが現実になると信じる」ことを指すようになったそうです。著名シンガーのデュア・リパやスポーツ選手などが使って広まりました。
コリンズは「brat」コリンズ辞書が選んだのは「brat」です。これまでは「悪ガキ」、成人に使われると「悪ガキのような奴」を意味しましたが、同時に「クール」「いけてる」という前向きな形容詞としても使われてきました。ロンドンのダンス・ミュージックのアイコンとなったチャーリー・XCXが昨年6月、新アルバム「Brat」を出してから、急速に脚光を浴びました。
コリンズは「brat」を自信に満ち、独り立ちし、享楽的な態度を持つこと」と定義しています。これだけではちょっと分かりにくいですね。
チャーリー・XCX本人によると、「挫折をしてもパーティーになんとか最後まで参加する」女性で、正直でそっけなく、「少し不安定な人」の意味だそうです。