中国の農村部で生活する7歳の少年が、血の混じった咳と呼吸困難の症状で病院に運ばれた。そして、その原因が判明した瞬間、医師たちは目を疑うような事態に直面した―――少年の肺には12センチもの生きたヒルが潜んでいたのだ。

血の混じった咳の原因は“悪夢のような”寄生生物

 仮名で「シャオシャン」と呼ばれる少年は、中国雲南省の普洱市人民病院で診察を受けた。彼の症状は血を含む咳と呼吸困難であり、医師たちは当初、一般的な呼吸器感染症を疑った。

 小児科の医師たちは、吸入式の蒸気療法を行った。この治療は薬液を霧状にして患者に吸入させるもので、気道を広げる効果がある。しかし、この治療中に信じられない出来事が起きた。少年は突然咳き込み、生きた寄生虫――12センチにも及ぶ巨大なヒル――を吐き出したのだ。