そんな鹿島に今冬新戦力として他クラブより加わったのがDF小池龍太とDFキム・テヒョンの2名。小池は2023シーズンから怪我による長期離脱があり、昨季終盤ようやくフル出場する姿をみせていた。2022シーズンには26試合に出場して3ゴール2アシストと横浜F・マリノスのリーグ優勝にも貢献している頼もしい存在。また、サガン鳥栖から加入したキムは昨季がJ1初挑戦で26試合に出場。残念ながらチームは降格を味わったが、個人として活躍を見せており左利きという点も含め注目だ。

サイドバックでは2023シーズン途中にヴァンフォーレ甲府より獲得したDF須貝英大がチームを離れたが、即戦力を2名獲得しユースからのトップ昇格も含め選手層の充実は図れたと言えることから評価を「A」とした。

荒木遼太郎(FC東京所属時)写真:Getty Images

MF(ミッドフィールダー):評価C

IN

  • 下田栄祐(いわきFCへの期限付き移籍より復帰)
  • 松村優太(東京ヴェルディへの期限付き移籍より復帰)
  • 荒木遼太郎(FC東京への期限付き移籍より復帰)

OUT

  • ギリェルメ・パレジ(期限付き移籍期間満了)
  • 名古新太郎(アビスパ福岡へ完全移籍)
  • 藤井智也(湘南ベルマーレへ完全移籍)
  • 仲間隼人(柏レイソルへ完全移籍)
  • 須藤直輝(高知ユナイテッドSCへ期限付き移籍)
  • ラドミル・ミロサヴリェヴィッチ(FKラドニチュキ・ニシュへ期限付き移籍)

中盤は主力にも動きのある冬となった。昨季36試合に出場し5ゴール9アシストと攻撃を支えた名古新太郎がアビスパ福岡へ完全移籍。豊富な運動量で守備でも貢献した選手なだけに、手放したことは大きな痛手だ。また、同じくハードワークで攻守に存在感を発揮した仲間隼人は古巣でもある柏レイソルへ移籍。さらに、途中出場がメインながらもスピードを武器にチャンスに多く絡んだ藤井智也もチームを去るなど、少なからず戦力流出が発生している。