ライオンは、その強力な顎と鋭い牙で獲物に食らいつき、骨を簡単に砕くことができます。
一方で、カバの噛む力が1800psi以上、ワニの嚙む力が3700psi以上であることを考えると、ライオンの噛む力は、動物の中ではそこまで高い方ではないと分かります。
ライオンは単純な力比べで「百獣の王」と呼ばれているわけではないのです。
彼らの持ち味は、驚異的な骨格筋率から生み出される走行速度にもあります。
ライオンは通常、時速60kmで走ることができますが、本気を出すと最高速度は時速80kmまで上がり、瞬時に獲物を追い詰めることができます。
この最高速度は地上を走る動物の中でも上位であり、ほとんどの動物に勝利できます。
ダメだ! 最後まで観てしまった!😂 (ヒマジンカッ!) こういう動画を作る人って本当に天才だと思う。ネコが意外と速くて笑った!w pic.twitter.com/75OPuYh9jC
— Doug@宮古島🐕 (@doughimself) May 4, 2024
これらライオンの様々な能力を考えると、百獣の王ライオンの強さは総合力にあると分かります。
筋肉が詰まったハイスペックな体と群れのチームワークにより、狩りにおいては無類の強さを誇るのです。
全ての画像を見る
参考文献
Toothsome Tanzania: The Deadliest Bites on Safari
https://thomsonsafaris.com/blog/animal-bite-force/
Lion Physiology
https://lionalert.org/lion-physiology/
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。