阪神・淡路大震災から30年という節目を迎える2025年。
中部電力ミライズ株式会社では、全国47都道府県の男女1,000名を対象とした「防災に関する調査」を実施。
本調査では、現在の防災への意識や、経験した二次災害などについて調査が行われました。

防災意識に対する調査

今、防災意識が高まっている?防災意識は約6割が「高まっている」と回答【2024年アンケート調査】
(画像=リリース:中部電力ミライズ株式会社、『FUNDO』より引用)

まずは、個人の防災に対する意識の強さにまつわるアンケート調査結果を見ていきましょう。

自身の防災に対する意識についての調査

最初に行われたのは、「自身の防災に対する意識」についての調査。

今、防災意識が高まっている?防災意識は約6割が「高まっている」と回答【2024年アンケート調査】
(画像=リリース:中部電力ミライズ株式会社、『FUNDO』より引用)

約6割の人が、以前よりも「意識は高まっている」と回答されました。
2024年7月に行われた第1回調査でも、約6割の人が「意識は高まっている」という回答がされていることから、依然として防災意識が高まり続けている傾向が見られます。

2024年は1月には能登半島、8月には宮崎県日向灘を震源とする大きな地震が相次ぎ、「南海トラフ地震臨時情報」も初めて発表され、特別な注意が呼びかけられました。
地震のほかにも、「のろのろ台風」として話題になった台風10号や、非常に強い勢力で関東地方へ接近した台風7号など、計26個の台風が発生。

また、2023年から2年連続で記録的な猛暑が続き、2024年は猛暑日が過去最多となるなど、災害の恐怖を身近に感じた人も少なくないと思われます。

防災意識が高まったきっかけ

防災意識が「高まっている」と回答した人に、そのきっかけを尋ねたところ、「自身の被災経験」や「これまで災害の少なかった地域が、大きな災害に見舞われていることを目の当たりにしたこと」が多く挙げられました。
どこか他人ゴトだと思いがちな災害が『自分ゴト化』することで、防災意識の向上に繋がると考えられます。

「地震の少ないところに長年住んでいたのに、近年の地震で大きな揺れを経験し防災意識に目覚めた」(富山県・67歳男性)
「南海トラフ地震の危険性が年々高まっているから」(大阪府・57歳男性)
「東日本大震災で3日間くらい停電の中、過ごしたこと」(岩手県・37歳男性)
「東日本大震災の時の東京での揺れ方が尋常ではなかったので、首都直下型地震に備えなければと思った」(東京都・76歳男性)
「近年、よくある災害地域関係なしに、突発的な地震や線状降水帯などの被害が放送されるから」(鳥取県・65歳女性)
「訓練がきっかけで意識するようになった」(山梨県・37歳男性)
「子どもが生まれて自分だけのことではなくなった」(福岡県・33歳女性)
「身近な人が持ち出し用の防災バッグを準備しているのを見て」(長崎県・57歳女性)

エリア別防災意識ランキング

集まった「自身の防災に対する意識」について、北海道・東北・関東・中部※・近畿・中国・四国・九州・沖縄の8地域で防災意識の変化を比較がされました。

今、防災意識が高まっている?防災意識は約6割が「高まっている」と回答【2024年アンケート調査】
(画像=リリース:中部電力ミライズ株式会社、『FUNDO』より引用)

すると、最も意識が高まっていたのは「九州・沖縄」という結果が出ました。
このエリアでは、2024年は8月8日に日向灘を震源とする地震、同月29日に台風10号の上陸、福岡の太宰府では7月から8月にかけて気象庁の観測史上最長となる33日連続で猛暑日が続くなど、とても多くの災害に見舞われました。

そして、2位から4位までは、これから起こる可能性の高いとされる南海トラフ地震で甚大な被害が出ると言われている「中部」「近畿」「四国」エリアがランクイン。
前回に引き続き、防災意識が高い傾向が続いています。

※中部地方=新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県
※エリア別防災意識ランキング:「非常に高まっている」「高まっている」「やや高まっている」と回答した人の割合を合算