大手スーパーマーケットチェーン「イオン」「イオンモール」が、年末になると普段よりもカオス状態になるとネット上で話題だ。年末のイオンの様子を話題とするネット上の投稿によると、年末近くになると客層ががらりと変わり、喧嘩している家族連れや店員に怒鳴り散らかす人など、普段よりも民度が低くガラの悪い客が増え、緊張感ある空間になってしまうのだという。

 正月に向けての大量の買い出しなどもあるため、年末は特に家族でショッピングに出かける機会も多い。そこで今回は実際に筆者が12月10日(日曜)の「イオンモール」に足を運び、本当にカオス状態となっているかどうかを検証してきた。

家族連れがメインでフードコートは満席に近い状態

 当日の正午ごろ、千葉県にある「イオンモール船橋」に到着。イオンモール船橋は、収容台数2100台を誇る大型駐車場があるため車で訪れやすいのはもちろんのこと、東武アーバンパークラインの新船橋駅に隣接しているので電車でのアクセスもよく、マイカーの有無にかかわらず買い物に便利な立地となっているのだ。

 ショッピングフロアは1階から3階まであり、1階は「食品とヘルス&ビューティのフロア」、2階は「衣料品と服飾雑貨のフロア」、3階は「暮らし品とキッズのフロア」というカテゴリー分けがされている。

年末のイオンモール、喧嘩する家族や民度低い客で「カオス状態」説を検証
(画像=『Business Journal』より 引用)

 1階はスーパーの専有面積が大きく、お正月の鏡餅やおしるこなどの商品が出迎える。お惣菜コーナーには特に多くの客が集まっており、チキンやポテトなどのパーティーセットや、唐揚げ、ピザなど季節に合った惣菜が揃えられており、足を止める人が多いのも納得の品揃えとなっていた。

 さて、本題となる店内の様子だが、スーパーエリアは特にカオス状態のようにはなっておらず、買い物しやすい快適な空間となっていた。小型スーパーよりは多くの人で賑わっていたが、通路は広いスペースが十分に確保されているので、歩きづらさや人とぶつかる不快感などもない。会計のレジコーナーは、有人レジが7台、セルフレジが14台設置されており、各列に3~5人程度が並んでいたが、レジ数が多いのでスムーズに会計が進んでいた印象を受けた。午後3時ごろにはスーパー内の客も減り、落ち着いていたので、スーパーで買い物をするなら午後の時間帯がおすすめだろう。

 スーパーの店員に年末の様子について聞いてみたところ、「年末の30日はお客様感謝デーなので、その日は特に混みますね」とのこと。イオンでは毎月20日と30日が「お客様感謝デー」になっており、条件を満たせば食料品や衣料品など多くの商品が5%オフになる(一部商品を除く)。12月30日は、多くの人が年末年始休暇に入っており、さらにお客様感謝デーも重なるとのことなので、カオス状態になる可能性がある要注意日だと覚えておきたい。

 続いて3階にあるフードコートの様子をレポートしていこう。日曜の12時台ということでこちらは大混雑。690席がほぼ満席に近い状態で驚いた。12のフード店舗があったが、どの店にも人が並んでおり、通路が狭いと感じるほどの混雑ぶり。家族連れが多い印象で、特に小さな子どもたちがあちこちにいた。

 そんな小さな子どもたちも過ごしやすいように、フードコート内にはベビーカー置き場やキッズスペース、ガチャガチャなどが設置してある。12時台は混雑していて筆者が座れそうなスペースがなかったので昼食を断念し、けっきょく午後3時ごろに席を確保した。3時ごろでもフードコート内は相変わらずの盛況ぶりで、子どもたちの声が響き渡っている。ゆっくり昼食を取りたいなら、比較的空いていた1階や2階にある飲食店のほうがよさそうだ。ただ、フードコートも子どもの声などで騒がしくはあったが、見た限り噂されていたような民度の低いガラの悪い客はおらず、不快な印象はなかった。