こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

衆議院で令和6年度予算が成立しました。本年度の予算も維新が標榜する抜本改革予算とは程遠く、また財政規律の著しく崩れた代物であり、維新としては採決では組替動議を提出した上で反対したところです。

今回の採決は31年ぶりに土曜日を使った採決となり、野党第一党である立憲民主党がフィリバスター(議事妨害)を繰り出して採決に抵抗するなど、波乱の結末となりました。

しかしながら、結果としては大方の予想通り自然成立となる3月2日中に予算は成立、立憲の繰り出した「昭和の日程闘争」は空振りに終わりました。

成立とバーターで政治改革に関する特別委員会の設置を確約したとのことですが、これは与党側から事前に示唆されていた譲歩の「落とし所」であり、獲得成果と誇れるかと言われれば無理があると思います。

日程闘争については野党支持者でも意見が別れていたものの、やはり「やるなら徹底的にやる、そうでないならやらない」の二者択一であり、今回の野党第一党の選択は極めて中途半端なものでした。

じゃあ維新だったらどうなっていたんだ?という問いについては、今回のケースについては少なくとも、最後の日程闘争はしなくても同程度の譲歩には至ったのではないかと考えています。

一方で、これだけ自民党側の都合で裏金問題の説明から逃げ回り、日程を窮屈にしても、与党がやろうと思えば希望の期日(3月2日)に採決することはおそらく止められないわけで、このあたりが現状の国会システムの限界でもあります。

我が党の金村りゅうな代議士が指摘をしている通り、政府と与党は「事前審査制度」と呼ばれる慣習により国会に提出する予算案・法案はすべて調整しており、日程闘争しか野党に残された手段はないという根本を変えていかなければならないでしょう。