海外ではユーザ自身がメンテナンス作業のひとつとして交換
アッパーマウントの破断が発生した場合の修理費用は、一般的にユーザ側の費用負担となるものなのか。
「大前提として、新車購入後の保証期間内であれば、ディーラー側での負担も相談できるかもしれませんが、中古車の場合は基本的に所有者および使用者に、安全に道路上を走らせるために必要となるメンテナンスの義務がある、と捉えるべきかと思われます。ただ、中古車購入時に納車前点検で整備済みの車両を購入された場合は、もし走行安全性を損なう修理箇所があるとすれば、販売店側への負担を相談できる可能性はあります。その場合、購入時の契約内容に納車前点検整備に関する保証が付いているかどうかを確認しておくことが大事です。納車前整備という作業が、果たしてどこまでの内容なのかが明記されていないケースも多く、また中古車は販売店によって整備保証を付けている場合と、基本的に現状販売で保証を付けていない場合と、まちまちです。
アッパーマウントの交換となりますと、部品代が8000円~1万数千円くらい、交換工賃が1~2万円程度かかってくると思いますが、車検制度のない海外ではユーザ自身がメンテナンス作業のひとつとして交換することも多いそうです。日本はボンネットを開けたことすらないユーザが多いため、車検整備に対する認識や、ディーラーや整備工場に求めるものが海外とは違うのだと思いますが、自分の運転する車両が安全走行できるように維持することについて、プロに任せっきりにするのではなく、ユーザ自身にも責任があるのだという認識をもう少し高めてもよいのではないでしょうか」(桑野氏)
(文=Business Journal編集部、協力=桑野将二郎/自動車ライター)
提供元・Business Journal
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