IN
- 菅大輝(北海道コンサドーレ札幌より完全移籍)
- 田中聡(湘南ベルマーレより完全移籍)
- 仙波大志(ザスパ群馬への期限付き移籍より復帰)
- 井上潮音(横浜FCより完全移籍)
OUT
- 青山敏弘(引退)
- エゼキエウ(契約満了)
- 細谷航平(愛媛FCへ期限付き移籍)
- 柏好文(ヴァンフォーレ甲府へ完全移籍)
- 松本泰志(浦和レッズへ完全移籍)
中盤は広島にとって大きな出会いと別れの冬となった。まず、クラブを長年支えてきた青山敏弘が引退しトップチームのコーチに就任。同じくベテランの柏好文が古巣であるヴァンフォーレ甲府へ移籍と、クラブのレジェンドとも呼べる選手たちが新たな道を歩む決断をした。また、昨季主力を務めた選手でも動きがあり、36試合に出場し3ゴール2アシストを挙げた松本泰志が浦和レッズへ完全移籍となっている。
その一方で、新加入の選手たちはいずれも即戦力ばかりだ。サイドを主戦場としてきた選手では、北海道コンサドーレ札幌より菅大輝を獲得。小柄ながらも上下動を繰り返す運動量と左足の強烈なシュートを持っており、スタメン争いは厳しいが新たな武器として期待される。ゲームメイクでは横浜FCから井上潮音を獲得。また、昨季はファジアーノ岡山やザスパ群馬で経験を積んだ仙波大志もJ2で結果を残しており楽しみな存在だ。さらに、ボール奪取力にも定評がある田中聡も獲得。昨季は強烈なミドルシュートを叩き込むなど5ゴールをマークして攻撃面でも存在感を発揮しており、進化を続ける22歳が広島でどんな成長を見せるのかにも注目だ。
精神的支柱でもあったベテランが居なくなり、チームの中軸となりつつあった松本の移籍という痛手も負った今冬の広島。しかし、昨夏加入したトルガイ・アルスランや川辺駿らは健在でありメンバーはなおも豪華。さらに新加入を迎えて選手層にも厚みを加えたと言えることから評価を「A」とした。