ただし、新たに加わる選手たちも期待感を大いに感じさせる顔ぶれ。ゲームコントロールについては小泉佳穂や原川力といった選手を獲得。そしてサイドでは、積極的にチャンスに絡む働きができる久保藤次郎に加え仲間隼人が4年ぶりに柏へ帰ってきた。いずれも動きの質、量ともに優れた選手を迎えたことによって、昨季の主力選手を含めポジション争いもよりハイレベルなものとなりチームに良い影響を与えそうだ。
即戦力と呼べる選手を多く獲得し、新加入選手については満足のいくものになったと言えよう。しかし、それでもサヴィオ流出は得点数やチャンスの数に多大な影響を及ぼすことが予想されるだけに懸念材料と言わざるを得ないことから評価を「B」とした。
FW(フォワード):評価C
IN
- 中島舜(流通経済大学より加入)
- 古澤ナベル慈宇(東京国際大学より加入)
OUT
- フロート(退団)
- ワッド・モハメッド・サディキ(FC琉球へ期限付き移籍)
- オウイエ・ウイリアム(FC岐阜へ期限付き移籍)
前線は他のポジションと比べ動きの少ない冬となっている。動向が注目されたエース細谷真大がチームに残ったことで戦力の維持に成功。その上で大卒2名が新加入した。一方、2023シーズンに柏へ加入し昨季は4試合の出場に留まっていたフロートが退団。193cmという体格からどんなプレーを見せてくれるのか注目されたが、リーグ戦での得点は2シーズンで1ゴールのみとなかなか期待に応えられないままチームを去った。
選手の流出阻止は十分な成果と言えるが他クラブからの補強はなく、それでいて主力の流出も発生していないことから評価は横ばいの「C」とした。