自社株買いはブラックアウト期間にどっぷり入っている。また、5800台半ばを下に切ったことでディーラーガンマもネガティブ域に突入したと思われ、下値の支えが今一つ足りない感は否めない。もっとも後者については1/17にはOp Exを迎えるため、ネガティブ域で迎えるならプットの失効に伴い底打ちしやすいだろう。小売の通過もその前日であり、このあたりまで耐えれば水準や指標の中身を見ずに日柄だけで買えるようになるのではないか。

NAAIMは依然悲観的であり、GSセンチメントも後退して揃ってきた。これだけ見ていると下値を叩くほどではないように見える。機械勢もFOMCの振り落としを経てそこまでは重くないように思えるが、FMSが先月時点では重かったのは改善したかどうか。

インサイダーの売り越しは再び増えており、一過性なら見てもしょうがないが、高止まりするなら要注意である。

ラッセルはトランプ当選後に規制緩和期待で最もラリーしていたが、既に全戻ししている上でヘッドアンドショルダーを形成している。指数がラリーするとすれば大型主導ということになる。その場合、既に悪化していると言われているブレスは更に悪化することになる。

テクニカルには週足は前の週の下ヒゲ陽線のヒゲをブレイクしてしまい、かなり際どいチャートとなってしまっている。6021は週足レジスタンスとなるが既に遠い。下値は5800台半ばでしつこく削られつつあり、日足的にも5930くらいは回復できないと話にならない。5800台半ばより更に下はやや真空地帯であり、5570に200SMAが位置するがさすがに昨年8月でもタッチしていないので遠すぎるだろう。

年初から下げ始めたということもあり2022年との類似性が取り沙汰されているが、2022年のような急速な利上げ開始や戦争が控えているわけではないため、少なくとも値幅はそこまで大きくならないと思われる。