伊勢湾奥に冬の訪れを告げるヒイカ。とはいえ、ここ何年かは当たり年というには微妙な状況が続いている。夜中まで釣れ続いたのは過去の話で、最近は日没から2時間たたずで時合い終了となる。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
霞ケ浦ふ頭でヒイカ狙い
私がヒイカを狙えるのは日曜日だけ。12月上旬の日曜日、当日は午後5時22分が干潮なので厳しいが、せっかくなのでダメ元で出掛けてみた。
霞ケ浦ふ頭のポイントに到着したのは午後4時半。今回はモエビを準備し、エサとエギの二刀流で挑む。7ftのメバルタックルに1.5号のエギをセットし、エサ釣りは4.5mの渓流ザオをチョイスした。潮位が低く水面が遠いので、これでもギリギリの長さだ。
当日のタックル(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
モエビエサにヒイカヒット
集魚灯をセットして準備に取り掛かると、仲間の西本君が到着。日没からサオを出すと、午後5時15分ごろにようやく西本君のエギにイカが乗った。
集魚灯は必需品(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
それとほぼ同時に私の電気ウキが水面に横たわる。食い上げのアタリだ。そっとサオを上げると、かわいいヒイカが姿を見せた。干潮時でも意外とイケそうに思えたが、その後は沈黙が続く。
モエビの電気ウキ仕掛けにヒイカがヒット(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
エギでのサイトゲーム
その沈黙を打ち破ったのは西本君。ボトムレンジで乗せて立て続けに2匹上げたが、エサにはまるで反応がない。何度もウキ下を変更するが状況は相変わらずだ。
ここで私もエギを投入。小刻みなシェイクを入れながら誘い上げてくると、エギを追う2つの影が見えた。水面まで誘ってポーズを入れたが、かなり警戒しているようだ。
そこでサオ先を下げながら超スローにフォールさせると、見えなくなる手前でエギが横走りした。そっとアワせるとわずかな重量感。そのままサオを立てて慎重にキャッチする。やはりヒイカはサイトゲームだ。