ロサンゼルスを襲っている大規模山火事。12日時点で24名が犠牲となり、依然として懸命な消火活動が続けられている。そんな中、焼失した建物の近くで樹木が無傷で残っている写真や映像がSNSで拡散され、火災の原因や性質をめぐり、様々な陰謀論が飛び交っている。科学的根拠に基づかない憶測が、被災地をさらに混乱させている現状だ。
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陰謀論の主な内容
拡散されている陰謀論は主に以下の2つである。
指向性エネルギー兵器(DEW)説
一部の陰謀論者は、特定の建物だけを破壊するために、高エネルギーレーザーやマイクロ波などの指向性エネルギー兵器が使用されたと主張している。建物が全焼しているにもかかわらず、近くの樹木が無傷であることが、その証拠とされている。まるでSF映画のような話だが、もちろん真偽のほどは定かではない。
計画的土地収用説
政府や企業が特定地域を再開発するために、意図的に火災を引き起こしたという説も存在する。住民を強制的に立ち退かせ、土地を安く買収するのが目的だとされている。こちらも、無傷の樹木が計画的放火の証拠とされている。