連日のように能登大震災、政治資金の裏金疑惑の報道が溢れている中で、先日、「皇族数確保の具体策を検討/自民懇談会」という地味な扱いのニュースを見つけました。
とくに適齢期の秋篠宮佳子様が結婚するようなことがあれば、若い皇族は秋篠宮悠仁様くらいしかおられなくなります。両陛下の長女愛子様も大学を卒業され、いつかご結婚される。
小泉首相の20年前から、皇位継承対策は急を要するとされてきたのに、旧勢力の発言力が大きく、議論は進みませんでした。「日本の伝統」を強調する旧勢力の抵抗が強く、自民党を支えている部分が大きい。
記事を読むと、「結婚後の皇族女子を皇室に残す」、「旧皇族の男系男子を養子縁組で皇籍に復帰させる」、「皇位の安定的継承を掲げ、皇室典範の改正を図る」の方向で議論をまとめる方向のようです。
悠仁様が将来の天皇候補としても、だいぶ先のことでしょう。恐らく愛子様や佳子様のことを念頭に置いて、急ぎ対策をうちたいのでしょう。すでに国民的な人気のある眞子様、今後を期待される愛子様は、ぜひとも皇室に引きつけ、急場をしのぐ。皇室の長期的展望は二の次です。
政府の審議会、懇談会は社会からいろいろな意見、考えをすくいとる建前をみせてはいるものの、裏では落としどころを政府、政権、与党、それに近い利害関係者で無頼裏で最終案を決める。これが通例多い。
当初、検討項目に入っていた「内親王・女王に皇位継承資格を求めるか」、「皇位継承資格を女系に拡大することをどう考えるか」、「内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持することをどう考えるか」などの本質的議論はいつの間にか、消えてしまいました。
開かれた議論がないまま、世論調査でも支持率の高い「女性、女系天皇を認める。女性宮家を創設する」は、恐らく旧勢力、自民党の保守派の抵抗が強く、見送りになっていくのでしょう。