「老人ホームには行かせないからね」と約束はしていたが、母が老いて認知症に。ホームに入れざるを得なくなった娘が、「本当にこれでいいのか」と悩むようになった。

■希望を語っていた母親

海外で暮らす女性(54)の母親(79)は、女性が子供の頃から「老人ホームで暮らすなんて最悪だわ」「年を取ったらあなたかあなたの弟と同居したいの、よろしくね」とたびたび話していた。

女性はそう言われるたびに「ホームになんて行かせないよ」と話していたが、いつしか母も年を取り、認知症を患った。現在は高齢者用アパートで暮らしているが、病気が進行したため、1日に2度は介護士に様子を見に行ってもらっている。