東京女子医科大学元理事長・岩本絹子容疑者(78)が、大学の施設工事を巡る背任容疑で逮捕されました。同大学では、不透明な資金の流れや経営の混乱が長期化していました。

捜査によると、建築士に支払われた報酬の一部が現金として岩本元理事長に渡っていた疑いがあります。岩本元理事長は、建築士への報酬を通じて大学に約1億以上の損害を与えたとされています。

2023年3月、卒業生らが女子医大の不透明な資金流れを警視庁に告発しました。2024年3月、警視庁は約2000万円の給与不正受領疑惑で大学本部や岩本元理事長を家宅捜索しました。それ以前に内部告発を行った職員2人は、岩本元理事長の報復人事によって懲戒解雇になっているそうです。