景気拡大期に上方修正が繰り返され、経済が盛り上がっていくのはまだ良い。しかし、経済が踊り場にあるときに、下方修正が繰り返され、さらに年次改定で大幅な下方修正を知り、実は雇用は強くなかったのか…、と後で慌てるのは良くない。

このような最近の雇用統計の癖を知り、発表に臨むのが当面は得策に思う。冒頭に記載した非農業部門雇用者数のグラフも年次改定の大幅な下方修正によって、残念ながら来月にはまったく使えないグラフに変わっているだろう。

また雇用統計の回収率の低下傾向が毎年続いているのも信頼性の確保という点で気になる。