KDDI「過去の対応時間などをもとに応対時間を考慮」

 そうしたなかで今回注目されているのが、前述したauショップの来店予約システムの仕様だ。実際に三連休初日の今月11日(午前11時40分頃)、東京都内のあるauショップの来店予約システムを確認したところ、以下のようになった(一日のうち設定されている時間枠の数は10。各枠1時間)。

・新規ご契約
 12日:予約可4、店舗へ電話6
 13日:予約可9、店舗へ電話1

・他社からお乗りかえ
 12日:予約可4、店舗へ電話6
 13日:予約可9、店舗へ電話1

・au―UQ変更
 12日:予約可2、店舗へ電話8
 13日:予約可6、店舗へ電話4

・解約
 12日:予約可2、店舗へ電話8
 13日:予約可6、店舗へ電話4

・機種変更
 12日:予約可0、店舗へ電話10
 13日:予約可0、店舗へ電話10

 KDDIは取材に対し、次のようにいう。

「システム仕様としては、過去の対応時間などをもとに応対時間を考慮し、予約メニュー(「新規契約」や「解約」など)ごとに、予約可能枠を設定しております。KDDIとしてさらにお客さまの声を踏まえ、応対時間を再設定するなど、改善につとめてまいります」

 大手キャリア関係者はいう.。

「KDDIと販売代理店の詳細な契約内容はわかりませんが、一般的に販売代理店の主な収入は、キャリアから支払われる端末販売手数料、契約者が支払う月額料金に応じた継続手数料、アフターサービスなどに応じた手数料、そして値下げのための販売奨励金です。なので、携帯ショップとしては、収入に結びつかない手続きに時間と労力を割きたくないと考えるのは当然であり、解約や機種変更に対応するリソースの投入を極力抑えようとするのも当然です。一部を除いて現在では大半の手続きがネット上でできるので、携帯ショップも経営が苦しい以上、利益に結び付かない手続きについてはユーザ自身でネットでやってくださいね、ということになります。今回の件についていえば、auショップが意図的に来店予約システム上で解約目的などのお客をはじこうとしているのかどうかは、なんともいえません。予約ができないというわけでもないようなので、もし仮に本当に解約ができずに困るということでしたら、国民生活センターに連絡して対応してもらうということになります」

(文=Business Journal編集部)

提供元・Business Journal

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