毎日、会議やプレゼンがあるが、資料を見てもよくわからない部分が多く、時には徹夜して資料を読み込んだり、システムを触って慣れた上でギリギリ準備が間に合って寝不足のままプレゼン、ということもあった。朝オフィスに行くと、自分と同じように必死に仕事をしていた同僚は机に突っ伏して寝ていた事もあった。

しかし、1年、2年と時間が経過すると段々余裕になってくる。残業せずに仕事が終わり、雑談や外国人に誘われてパーティーに参加する余裕も生まれてくる。振り返ると、その頃には自分の成長は止まっていたのだ。

新しい仕事をする勇気

独立後は成長し続けることが難しくなる。誰からも何も言われないし、自分の得意なことだけをやっていれば、楽に収入も確保できる。多くの人がここに陥る。

だが、ぬるま湯に浸かったままでは気楽ではあるが成長はない。それ故に新しい仕事や新しいテクノロジーには、たとえ気が進まなくても積極的にチャレンジするべきなのだ。

最近は生成AIが話題になっているので、こうしたものを片っ端から課金して毎日無理やり使う。その他には、採算をある程度度外視して未知の仕事を受けてみる。

こうすることで必死に勉強しなければ先に進めない環境を作ることができるので、いやでも成長するのだ。筆者は最近、新しい仕事を受けて挑戦している。取引先にはダメ出しを貰うこともあり、時にはかなりの悔しさを感じることもある。慣れた仕事なら誰かにダメ出しをされることはほとんどない。

しかし、これでいい。こうでなくてはいけない。悔しいからこそ、必死に勉強をしたり反省をしながら前進する。それが自分の成長を促してくれる。

レベルが99にカンストして成長が見込めないゲームをプレイしても何も楽しくないのは当然だ。そんな時は別の新しいゲームをレベル1からプレイすればいい。伸びしろしかないので毎日が刺激的で楽しくなる。人によっては従来の仕事で得たスキルを少し活用できるので「強くてニューゲーム」になる。