黒坂岳央です。
人間は環境の生き物、良い環境に身を置くと良い思考が生まれ、行動、そして習慣へとつながっていく。生まれ持った才能や意識の高さばかりが取り沙汰されるが、自分は「理想の環境を整えること」に勝る戦略はないと思っている。
では理想の環境とはなにか?仕事について言えば、「成長し続ける環境」で間違いないだろう。ではどうすれば成長し続けられるのか?これについて言語化したい。
歴の長さは実力を保証しない多くの人は「経歴が長い=プロフェッショナル」と考えてしまいがちだ。確かにそうした側面もゼロではない。だが、働いている環境によっては経歴の長いからといって、必ずしもその人の実力を表すわけではないのだ。
単に同じ場所、同じ仕事、同じ作業を何十年も繰り返しただけなら、「その手順だけ」は熟練してスムーズになるかもしれない。しかし、本質的な成長は何も起きていない、ということが本当によくある。
かつて筆者がサラリーマンの頃、新しい会計システムを導入するプロジェクトに携わった際は、現場のベテラン社員から猛烈な反発を受けた。彼らから否定する理由を色々と言われたが、とどのつまり「変化したくない」ということに尽きる。
ずっと同じ仕事を長くやっていると、極端に変化に弱くなる。ただ長くやっていれば良いというものではないのだ。
成長し続ける環境とは?ではそろそろ本題に入ろう。結論、それは「新しい仕事、新しいテクノロジーに触れる」に他ならない。
筆者は外資系企業で国際経営の部署に行った時、すさまじい変化に面食らった。同僚も上司もほとんどが外国人で、Eメールも文書作成もプレゼンも会議もすべて英語。使用するシステムも見たことも聞いたこともないもので、使い方もわからない。ビジネスコミュニケーションをしても、外国人はなかなか思うように動いてもらえない。
あの時の初年度の成長速度は、我が人生で確実に上位にランクインするレベルだと記憶している。