一方、長崎のキャプテンを務めていたMF秋野央樹がアビスパ福岡へ完全移籍となった。長崎加入後は怪我に苦しむ期間も長く、2023年11月には一時契約満了にもなったが年明け1月に再契約し昨季は36試合とほぼ全試合に出場。上位争いを演じるチームを支えてきたが、ここでクラブを去ることとなった。

キャプテンの流出は残念だが、日本代表や海外クラブでの経験もある山口の獲得に成功した長崎。そして何より、マテウス・ジェズスら頼れる外国籍選手や昨季3ゴール7アシストと活躍を見せた笠柳翼など中盤は注目選手が多数いる。他のJ2クラブと比較してもピンポイントで有効な補強が叶ったと言えることから評価を「A」とした。


山﨑凌吾 写真:Getty Images

FW(フォワード):評価D

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  • 山﨑凌吾(セレッソ大阪より完全移籍)

最前線にはセレッソ大阪より山﨑凌吾を加えた。現在32歳となるベテランだが、2017シーズンにJ2徳島ヴォルティスで14ゴール7アシストと結果を残し、翌2018年の夏に湘南ベルマーレへと移籍して以降はJ1でも毎年ゴールを挙げ続けた頼れる選手だ。

もちろん、エジガル・ジュニオやフアンマ・デルガドといった昨季2桁ゴールを挙げた選手が前線に揃う長崎では、あくまでも彼らをスタメンに据える機会が多くなるだろう。とはいえ長いシーズンを戦い抜く上で選手層の厚さも極めて重要であり、実績十分な山﨑の獲得は厚みを出すには申し分ない補強と言えることから評価を「D」とした。