守備陣は入れ替わりの多い冬となっている。昨季主力を務めた選手で言えば、38試合すべてに出場したDF田中隼人が期限付き移籍期間満了に伴い所属元の柏レイソルへ復帰。また、京都サンガから期限付きで加入しシーズン後半戦でゴールを守ったGK若原智哉がジェフユナイテッド千葉へ移籍と複数の動きがあった。
しかし、彼らに代わる新戦力はいずれも大いに活躍が期待できる選手ばかりだ。まず目を惹くのがDFエドゥアルドの存在。過去には川崎フロンターレや横浜F・マリノスでJ1リーグ優勝も果たしており、J2での経験こそ多くはないものの頼りになる選手であることに疑いの余地はない。また、直近3シーズンはモンテディオ山形でリーグ戦ほぼ全試合に出場し、3年連続プレーオフ進出にも大きく貢献したGK後藤雅明も加入。さらに、過去J2で確かな実績を持つDF関口正大やDF高畑奎汰の獲得にも成功した。
昨季の主力を一部失いながらも、J1で経験豊富なベテラン外国籍選手に加えJ2屈指の守護神も獲得。さらにセンターバック、サイドバックともにJ2で結果を残してきた選手も加入し確実に戦力の充実を図れたことから評価を「A」とした。
MF(ミッドフィールダー):評価A
IN
- 青木俊輔(法政大学より加入)
- 松本天夢(新潟医療福祉大学より加入)
- 齋藤遼太(阪南大学より加入)
- 山口蛍(ヴィッセル神戸より完全移籍)
OUT
- 秋野央樹(アビスパ福岡へ完全移籍)
中盤は数こそ多くはないが話題性のある動きとなっている。まず、国内移籍の中でも大きな話題の1つとなったのが、J1連覇を成し遂げたヴィッセル神戸のキャプテンMF山口蛍の加入だ。2024シーズンは怪我の影響もあり稼働は少なかったが、それでも27試合に出場し3ゴールをマークしている。まだまだ一線級の活躍を見せるベテランの獲得に成功したことで、中盤の安定感はさらに増しそうだ。