そして研究の結果、動物の最高速度は筋肉が「どれだけ素早く収縮できるか」「どれくらい収縮しているか」といった2つの限界によって決まると分かりました。

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動物の最高速度は、「筋肉が素早く収縮できるか」「筋肉がどれだけ収縮できるか」の2つの限界で決まり、サイズの影響を大きく受ける / Credit:Canva

前者は、小さな動物であるほど有利です。

例えばネズミは筋肉を素早く収縮させられるため、小刻みに速く動くことができます。

一方後者は、大きな動物であるほど有利です。

「筋肉がどれだけ収縮できるか」とは「筋肉の収縮距離の大きさ」のことです。

筋肉をゴムバンドで例えると、「ゴムバンドがどれだけ伸縮するか」と考えることができます。

大型動物は筋肉が大きいため、収縮距離も大きく、足の1回転でより長い距離を前進できます。

そして研究では、この2つの要素のどちらかが先に限界に到達すると、そのラインがその動物の最高速度の限界になると分かりました。

つまり、小型動物は小さな筋肉しか持たないことですぐに最高速度の限界に達し、大型動物も筋肉の収縮速度が遅いことで、すぐに最高速度の限界に達するのです。

だからこそ、両方の特徴を程よく持つ中型動物が、一番大きな最高速度を有します。

研究チームも、「チーターくらいのサイズの動物は、2つの限界が一致する約50kgの物理的なスイートスポットに位置します」と述べており、これがチーターが速く走れる理由の1つだと分かります。

チーターは、他の動物たちとは別格の速さを持っています。

それは、チーターの独特な走り方や、走るのに適切なサイズであることが関係しているのです。

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参考文献

Cheetahs’ unrivaled speed explained by their ‘sweet spot’ size, study finds
https://phys.org/news/2024-03-cheetahs-unrivaled-sweet-size.html