なお、日経新聞は①日鉄による訴訟提起、②部分買収など買収スキーム変更や既存事業の拡大、③トランプ次期政権下で破棄を訴えーーの3つのシナリオを提示しています。
画像:USスチール、怒りの鉄拳を振るったかのような声明文
(出所:U.S.Steel/X)
バイデン大統領は、米国内でも新年早々、トランプ支持者を中心に顰蹙を買いました。米大統領自由勲章を授与した面々が物議を醸したためです。そもそも19名という数は、1年当たり10人以下だったトランプ1期目と比較して乱発した感は拭えません。
画像:大統領自由勲章、19名に授与
(出所:The White House/X)
トランプ支持者でなくとも、ベンガジ襲撃事件もあってヒラリー・クリントン元国務長官には眉をひそめる人も少なくないでしょう。その他、保守派は民主党の大口献金者のジョージ・ソロス氏に加え、有名シェフでホセ・アンドレス氏に噛みつきました。
アンドレス氏は2010年にワシントンD.C.で自然災害の被災地で食事を提供する非営利団体「ワールド・セントラル・キッチン」を創設して、その功績が称えられましたが、2024年9月にトランプ氏を狙った暗殺未遂犯のライアン・ルース容疑者と撮影した写真が発掘されたためです。アンドレス氏は気候変動問題にも積極的に寄付するなどリベラル寄りだったため、保守派は授与の正当性に疑問を投げかけました。
その他、ロバート・F・ケネディ元司法長官やジョージ・W・ロムニー氏など、既に死去した方々への授与も、トランプ氏への当てつけではとの疑念を招きました。RFK氏の息子が厚生長官に指名されている上、ロムニー氏の息子であるミット・ロムニー氏といえば反トランプで知られますよね。
ミット・ロムニー氏といえば、2016年の米大統領選後、トランプ氏から国務長官に指名する可能性を餌にディナーに呼び出されたものの、蓋を開け見れば閣僚指名されずという不遇に見舞われた人物でもあります。