それは初心者でもベテランでも一緒だと思う。いかにベテランといえど、状況が厳しいときは100匹を超えるのは至難の業だ。だから好条件の100匹と悪条件の100匹で価値観が違ってくると思う。

当日の状況

午前4時半に起床。さすがに寒い。自宅がある岐阜県郡上市は気温1度。体中にカイロを仕込んで自宅を出発した。現地の気温は4度。前日は愛知県犬山市でも今季初の雪が降ったらしい。気温は下がっているので期待が膨らむが……。

午前6時前にいつもお世話になっている見晴茶屋に到着した。早速店主の奥村さんに状況を聞くと、やはり現時点での有力ポイントはなかやワンド、土管ワンド辺りで、入鹿の里沖辺りも中層で食ったらしい。釣れるタナは、基本的に底か底から少し上で、中層は群れが入っても口を使わないとのこと。

入鹿池のボートワカサギ釣りで100匹達成!【愛知】5cmほどの極小サイズも混じる入鹿池のポイント(作図:週刊つりニュース中部版APC・松森渉)

サイズは小さいので仕掛けのハリは1号メイン。エサはサシ、アカムシとどちらもでも良い感じ。釣れる時間帯は意外にもお昼すぎの午後1時以降で、辛抱が必要とのこと。なんにせよ厳しい状況であることには変わりない。

目指すはなかやワンド

この時期の出航時間は午前6時半。ボートでの準備を終え、スタンバイOK。時間がきたのでいざ出航。目指すはなかやワンド。朝もやが立ち込め、幻想的な光景が広がる。しかし、この光景は気温と水温の温度差があるために起こる現象。つまり気温は低いが、水温は高いということだ。

入鹿池のボートワカサギ釣りで100匹達成!【愛知】5cmほどの極小サイズも混じる整頓された釣り座(提供:週刊つりニュース中部版APC・松森渉)

ちなみに朝一で水温は12〜13度。これは表面温度であって、ワカサギが釣れる底の方は水温がもっと高い。池の底の水温は、表面より高い。これは、表面は水の対流によって冷やされるが、池の底は対流が起こらないため温度が下がりにくいと言われている。とにもかくにも、この条件下でいかに釣るかを楽しんでいきたい。

タックル&エサ