格安SIMへの乗り換えを考える際、多くの方が気になるのが「キャリアのメールアドレス」の扱いでしょう。実際、筆者も数カ月前に「節約したい」という友人に格安SIMキャリアを勧めたところ、「キャリアのメールアドレスが使えなくなるのが嫌で乗り換えられない」と話していました。

実際、格安SIMに乗り換えたあとはそれまで利用していたキャリアのメールアドレスは利用できなくなるのでしょうか。

格安SIMへの乗り換えのネックになりやすい「キャリアのメールアドレス」

古くから同じキャリアを利用し続けていた場合、キャリアのメールアドレスを友人との連絡窓口にしていたり、各通販サイトやSNSアカウントの登録に利用していることもあるでしょう。それらすべてを別のフリーアドレスに移行する設定を行うことはなかなか大変な作業です。

しかし、主要キャリアでは「メールアドレスの持ち運び」サービスを提供しているため、格安SIMに乗り換えた後も、元のメールアドレスを継続して使用できる可能性が高いのです。

主要キャリアのメール持ち運びサービスについて

今さら聞けない「格安SIMに変更したら、元々のキャリアメールアドレスは使えなくなる」のか?
(画像=『オトナライフ』より 引用)

通常、キャリアを乗り換えると提供されていたメールアドレスは利用できなくなりますが、月額料金を支払うことで、引き続きそのアドレスを利用することができます。

ドコモ

今さら聞けない「格安SIMに変更したら、元々のキャリアメールアドレスは使えなくなる」のか?
(画像は「ドコモ」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

ドコモが提供しているのは「ドコモメール持ち運び」。ドコモ回線解約後やahamoへのプラン変更後も、ドコモメールを引き続き使用可能。ドコモショップ店頭またはWeb上(My docomo、ahamoサイト)で申し込みできます。利用条件は以下の通りです。

・月額使用料:330円(税込)
・ドコモ回線解約の場合、解約後31日以内であること
・ahamoへのプラン変更の場合、現在ドコモ回線を契約中であること
・回線契約にもとづき発行したdアカウントを持っていること
・回線契約名義が法人契約でないこと

au

今さら聞けない「格安SIMに変更したら、元々のキャリアメールアドレスは使えなくなる」のか?
(画像は「au」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

auが提供しているのは、「auメール持ち運び」。au解約後もauメールアドレス(@au.com/@ezweb.ne.jp)を継続してご利用でき、迷惑メールフィルターや自動転送などの機能も使用可能です。利用条件は以下の通り。

・月額使用料:330円(税込)
・au解約後31日以内にサービスにお申し込みすること
・au回線契約に基づき発行されたau ID持っていること

ソフトバンク

今さら聞けない「格安SIMに変更したら、元々のキャリアメールアドレスは使えなくなる」のか?
(画像は「ソフトバンク」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

ソフトバンクは「メールアドレス持ち運び」を提供しています。回線の解約後、31日以内にMy SoftBankよりお申し込むことで、引き続きソフトバンクのメールアドレスを利用可能です。

・月額使用料:330円(税込)/年額使用料金:3,300円(税込)

・利用可能メールドメイン(S!メール(MMS))
@softbank.ne.jp
@●.vodafone.ne.jp※1
@disney.ne.jp
@y-mobile.ne.jp
@willcom.com
@pdx.ne.jp
@●●.pdx.ne.jp

・利用可能メールドメイン(Eメール(i))
@i.softbank.jp