■トイレの水を飲んでいた
配管業者がパイプを調べると、アパートのトイレ用パイプに余分なパイプが繋がれており、どうやらその水が水道に流れていたことが判明した。タンさんは不衛生な水を生活のすべてに利用していたことを知り、愕然としたという。
配管はその場で修理され、すぐに安全な水道水を利用できるようになった。タンさんがアパートの管理会社に問い合わせると、一部のテナントには井戸から引いた水が使用されているのだと説明された。
会社側は3ヶ月に一度の水質検査を実施しており、問題はないと主張している。ただし水質検査の基準は、庭の水やりやトイレ洗浄に問題ない程度の低い水準でしかない。2人は不衛生な生活水で体調を崩したとして、リース会社へ金銭的損害賠償を求めている。
■中国の水道水汚染問題
中国では長い間、肥料や重金属、汚水に至るまで正しく処理されず川に流されてきた。2015年の調査では、地下水の3分の2は人が接触するにはふさわしくないという汚染度の高い水質だったことが明らかになっている。
2014年には靖江市で、水道水から安全基準値の20倍もの発がん物質が検出され、約68万人への水道水提供を停止する騒動があった。また2017年には、私立学校に通う1,000人の生徒が、校内の水道水の細菌が原因で集団食中毒を起こしていた。
中国政府は、2020年を目途に地球3周分にも相当する下水管を設置するとともに、都市部の下水処理能力を1日五輪プール2万個分にまで向上させる目標を掲げていた。現在水質は徐々に向上しつつあるものの、いまだ日本政府も中国では水道水を飲まないよう渡航者に注意を促している。
(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子)
提供元・Sirabee
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