多くの人から見たら、「年収の壁」なんて経済政策においては一部、ごく一部の政策にしか過ぎないように思える。(失礼な言い方だが)こんな小さい政策ですら何も結果を残すことができない、国民の期待を超えられないとなると、支持率が上がるとは思えない。つまり、石破政権は対処せざるをえないのだ。

なので、国民民主党が提案したことを受け入れ、それを超える「政策」を打ち出さないといけない。選挙に負けたということはそういうことなのだ。

となると、支援者である反対する人たちを説得して、受け入れてもらわないといけないだろう。財源がなければ探すのだ。石破政権は、断固たる姿勢で示して、そこに優先順位をおいて、リーダーシップを遂行するしかない。

衆参同日選でもう勝てない?

昨年、数々の選挙で選挙の特徴が変わってきた。政策で議論が行われるようになり、石丸氏、玉木氏のメッセージが世論に直接届き、これまでとは選挙のスタイル自身が大きく変わっていくだろう。より国民の関心に訴えられるか、が問われることになり、政策を意識せざるを得ない。

同日選という話も出ているが、自民党はこのままだと勝てるとは残念ながら思えない。国民民主党がこれだけ人気があること、失われた30年を続けてきた自民党政権への不信などマイナス要素しかないからだ。

たしかに、党内基盤が強くなく、仕掛けるのは「賭け」でもある。しかし、師匠である田中角栄氏は「すべてが国民の奉仕者」「結局は実現した政策」と語ったことを思いだして欲しい。石破政権に期待したい。