■サクワラチャクラヤは宇宙とつながっている?
サクワラチャクラヤの考古学的重要性は、イギリス領セイロン(スリランカの旧名)の考古学委員であるハリー・チャールズ・パービス・ベル氏によって初めて特定された。彼は1911年の研究で、サクワラチャクラヤは自身が遭遇した最も古い遺物の1つであると言及している。
ベルはこの古代の円形図は宇宙論的な図表であり、宇宙における仏教徒の信念を表現していると述べ、示されているシンボルと図は、仏教の論理と信念に従って、海・地球・大気圏外、そして宇宙であると解釈した。彼はまた円形図がスリランカの仏教僧院に伝わる天文学的サイクルを証明していると付け加えた。
だが、サクワラチャクラヤについてあまり知られていない事実は、この場所がスリランカの「エイリアン山」として知られている伝説的な「ダニガラ・サーキュラー・ロック(Danigala Circular Rock)」のすぐ近くにあるという点だ。
かねてよりダニガラ・サーキュラー・ロックの山頂と上空では、さまざまな身元不明の物体が目撃されてきたため、地元住民から神聖な山とされている。とすれば、サクワラチャクラヤの謎はUFOと関係しているのだろうか? この点に着目する一部の専門家は、サクワラチャクラヤが惑星間航行を容易にするための“スターゲイト”である可能性を指摘しているのである。
一方、科学者たちはこの山の洞窟にある保存状態の良い古代文明の痕跡に興味を持っている。前出の考古学者、ラジ・ソマデバ氏によれば、サクワラチャクラヤについての合理的な説明の1つは、この円形図は初期の世界地図である可能性だという。スリランカでは早くも紀元前250年には優れた天文学的知識が普及していたからだ。また、サクワラチャクラヤは5000年前のものであり、インド神話における伝説の悪魔王「ラーヴァナ」に関係しているという説もある。さらに一部の研究者は、サクワラチャクラヤに示されている記号が、エジプトのアブグラブとペルーのラプエルタデハユマルカで見つかった記号と同じであることを発見した。しかし、その関連を検証する手筈は整っていない。
このように、さまざまな憶測が飛び交うサクワラチャクラヤだが、それが描かれた目的は、今も歴史のどこかに失われたままだ。専門家によって根気強く続けられている今後の研究に期待したい。
提供元・TOCANA
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