5000年前のスリランカに宇宙旅行のための「スターゲイト」があったのか――。世界遺産の古代遺跡に刻まれた謎の彫刻に注目が集まっている。

■謎の円形図「サクワラチャクラヤ」

 スリランカのスターゲイトの謎は、何世紀にもわたり多くの考古学者や歴史家を悩ませ、今もなお人々を惹きつけている。

 同国の北中部に位置する古都、アヌラーダプラは1982年にユネスコの世界遺産に登録され、古代の仏教寺院やドーム型の仏舎利塔を見学するために今も多くの観光客と巡礼者が訪れている。

 3つの仏教寺院に囲まれた40エーカーの古代都市公園であるランマスウヤナ(ゴールデンフィッシュパーク)には、宇宙の秘密を解き明かすための地図と囁かれている円形図がある。

古代スターゲイトか、宇宙の秘密を記述か?遺跡に刻まれた円形図「サクワラチャクラヤ」の謎!
(画像=「HowAndWhys」の記事より,『TOCANA』より 引用)

「サクワラチャクラヤ(Sakwala Chakraya)」(シンハラ語で『宇宙サイクル』を意味する)として知られるこの不思議な円形図は、直径1.8メートルあり、廃墟の岩壁に刻まれている。 興味深いことに、岩の前面は地面に座った位置からしか見ることができず、反対側の平らな岩の上に4つの座席が彫られており、ここに腰をおろすと理想的な眺めが得られるのだ。このサクワラチャクラヤが何の図であるのか、何のために刻まれたものであるのかはまだよくわかっていない。

古代スターゲイトか、宇宙の秘密を記述か?遺跡に刻まれた円形図「サクワラチャクラヤ」の謎!
(画像=「HowAndWhys」の記事より,『TOCANA』より 引用)

同国ケラニヤ大学の考古学教授であるラジ・ソマデバ氏によると、この地域の建築のほとんどは7世紀に建てられたものであり、おそらく同じ時期にサクワラチャクラヤも作成されたという。

「しかし、その機能や目的は、僧侶によって細心の注意を払って保管されてきた歴史的記録にも記載がなく、よくわからないのです」(ラジ・ソマデバ氏)

 サクワラチャクラヤは水平線と垂直線を使用して分割された7つの同心円で構成され、円の中には、凧・波線・円筒形・弓矢、さらには傘に似た形態の描写がある。また、他のサークルには、タツノオトシゴ・カメ・魚の姿も描かれている。こうした描写はアヌラーダプラが栄えた時代の彫刻には見られないものであるという。サクワラチャクラヤは何を示し、何の目的で描かれたのだろうか。