■低迷した売り上げ、なぜか「一発逆転」に…

亀田製菓の担当者は「『ハッピーターン』は元々、おせんべい市場を拡大するために開発されました。ビスケットのようなサクサクと軽い食感を生み出すため鉄板で焼いたり、当時のおせんべいでは非常に珍しい洋風の甘じょっぱい味わいのパウダーで味付けをしました」と、その特徴を改めて強調。

現代では老若男女問わず、多くのユーザーに親しまれている定番のお菓子だが、発売から数年間は売り上げが伸び悩んだという。やはり、その「革新性」に戸惑った人も少なくなかったのだろう。

そんな『ハッピーターン』に転機が訪れたのは、発売から3年が経った1979年(昭和54年)頃のこと。甘口の醤油を好む西日本にて、同製品の甘じょっぱい味わいが受け入れられ、徐々に口コミでその魅力が全国に広がっていったのだ。

こちらのエピソードを踏まえ、担当者からは「1976年の発売から49年間、大変多くのお客様から愛される唯一無二の味わいのお菓子として、ロングセラー商品へと成長しました」と、笑顔のコメントが得られている。