愛の6つのスタイル
参加者は、「愛の態度」についてもテストされた。心理学では、愛には6つのスタイル（ルダス、ストルゲ、エロス、プラグマ 、アガペー、マニア）があるとされている。
ルダス： 愛をゲームと捉え、遊び心のある恋愛
ストルゲ： 相互尊重に基づいた、友情のような恋愛
エロス： 情熱的で肉体的な魅力が強い恋愛
プラグマ： 社会的地位などの条件で相手を選ぶ現実的な恋愛
アガペー： 相手の欲求や必要性を優先する無償の愛
マニア： 独占欲が強く、相手からの承認を求める恋愛
長期的な関係にある人は、エロスとアガペーのレベルが高く、独身の人は、ルダス、マニア、プラグマ 、ストルゲのレベルが高かった。つまり、情熱的な恋愛と無償の愛が、長続きする関係の秘訣なのかもしれない。
興味深いことに、男性は女性よりもルダス的傾向が強い一方、アガペー的傾向も強いという結果が出た。これは、男性は女性よりも責任や義務にこだわらない関係を好む傾向がありながら、同時にパートナーのために犠牲を払う意欲も高いことを示唆している。
ベッジ博士は、「ナルシシズム、エロス、アガペーが交際状況に大きな影響を与えていること、そして男女でこれらの特性に違いがあることに驚いた」と述べている。「男性の方がルダスとアガペーの愛のスタイルで高いスコアを示したという発見は、愛と関係性に対する性差についての理解を深めるものだ」と付け加えている。
この研究は、問題のある性格特性への対処法を開発するのに役立つ可能性がある。研究チームは、暴力犯罪や性犯罪の加害者などの特定の集団において、人間関係の習慣と性格特性の関係性について調査する予定だ。ベッジ博士は、「これらの関係性を理解することで、人々が健全な人間関係を築き、有害なパターンを改善するための支援ができるようになる」と述べている。
結婚している人はサイコパス傾向は低いのか…？ それはさておき、今回の研究は性格と恋愛の興味深い関係性を示唆している。今後の研究で、その謎がさらに解き明かされることを期待したい。
提供元・TOCANA
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